少し前の話なんですが、岡崎市のとある場所を自営している店のチラシをポスティングしている時、一階部分がテナントとなっていて、二階以上が賃貸住宅となっている集合住宅の駐車場に小さな猫が一匹ぽつんと座っているのに気が付きました。飼い猫にしてはめっちゃ小さいのに飼い主も周囲にいないし、野良猫の割にはあまり逃げるそぶりを見せないし、もしかしたら家から飛び出して戻れなくなっちゃった猫かな?と思っていました。
最初見た時は、保護しようとかあまり考えなかったのですが、ちょっと気になってポスティング中に再び子猫の所に行ってみると、飲食店の換気口の下側に溜まっていた油なんかでドロドロに黒く濁っている水を飲んでいる子猫を見つけて、「こりゃ、かわいそうだな・・。」と・・・。ただ、自分はペット禁止の賃貸に住んでいるので、保護しても連れていく事ができないので、最悪保護したら店で寝泊まりか?と思いつつ、保護する事にしました。
近くのダイソーで水とチューブ状のキャットフードを購入して、子猫の元に。この時見つからなかったら、縁がなかったんだろうなと諦める事ができたんでしょうけど、やっぱり集合住宅の駐車場の隅っこでか細い声で鳴いていました。よく見ると、めっちゃ痩せてて明らかに御飯が食べれてないのが分かったので、キャットフードを手にもって近づいてみると、食欲には勝てないのかススっと近づいてきてキャットフードを食べ始めました。ある程度食べさせておいて、捕まえて保護。抱いてみると、めっちゃ軽い。そして小さい。こりゃ子猫なんだろうけど、生後何ヶ月くらいなんだ?。
とりあえず、ポスティングを打ち切って猫を連れてお店に戻る事に。で、店に在った段ボールにタオルを引いて、水入れを入れて仮設の隅かを作り、そこでたらふくご飯を食べてもらう事に。

この後、念のために日頃実家で買っているペットがお世話になっている動物病院に連れて行って健康診断を受けてきました。すると、この子・・大きく見ても生後1ヵ月なんだとか。赤ちゃんやん!。そんな子が黒く濁った油まみれの水飲んでたのか・・・。獣医さんから「すごく痩せてるし、そのままだったら一ヶ月持たなかったかもね。いい人に拾ってもらってこの子も幸せだよ。」といってもらえました。ただ、保護しておいて身勝手だとは思うのですが、自分の家では飼えないんですよね・・・。
実家に頼んで、里親を探し始めてみると、なんと丁度猫を飼おうと思っていたという方がいるというじゃないですか。さっそく写真と動画を送ると、まさに三毛猫を探してたという事で、夜家族会議をして家族で飼うかどうか決めます。との返事を頂きました。猫を拾っても里親探しに苦労するって話を聞いていたので、こんなにあっさり里親候補が見るかるとはびっくりですね。
こんなことしていたら、息子が学校から帰ってきてお店にやってきました。するとテーブルの上で遊んでいた猫をみて「この猫どうしたの!めっちゃかわいい。」と興味津々。最初は触る事も出来なかったのですが、5分もすると一緒に遊ぶ仲になっていました。人懐っこい猫を見てると、生後1ヵ月だとそこまで人に対して恐怖心ってないのかな?って思って遊んでる息子と猫を見て思っていました。

猫の夜ご飯の時間だなと用意し始めると、息子が「あげたい!あげたい!」というので、チューブ入りのキャットフードを渡すと、一生懸命猫にあげてて、猫も一生懸命食べていました。思った以上に仲良くなったみたいですね。
結局、拾った猫は実家のリビングの片隅に仮設ゲージを置いて、そこで過ごすことになりました。店に置いておくと心配で泊っていく事になりそうだったのでこれで一安心です。
翌朝、朝ご飯をあげる為に実家に。固形餌は食べれるのかな?と動物病院で食べれそうならこっちあげてみてと貰っていたキャットフードをあげてみる事に。

なんだ、普通に食べれるじゃん。あせりな性格なのか、食べなれていないのか、めっちゃキャットフードをあっちこっちに飛ばして、めっちゃ勢いよくがつくように食べていました。
食べている様子を見ていると、里親候補の方から「家族会議の結果飼う事に決定した。」という連絡がありました。いや~めこれでめっちゃ気が楽になるのと同時に、寂しい気持ちも・・・。

実家の自分の親父は、やっぱり飼えないと連絡が来たら、もう自分で飼う気だったそうで、こっそりと名前まで決めていたとか。じつは自分がいない間にこっそりとこの子を可愛がっていた様です。

学校から帰ってきた息子に「今日の夜猫ちゃん貰われていっちゃうよ。」と電話で伝えると、「少しでもいいから猫ちゃんと遊ぶ!」とめっちゃ急いでお店の方にやってきました。
なんかボールを持ってきて、「これで遊ぶかな」と猫の元に一直線。ちゃんとボールに反応して猫らしい動きを見せてくれていました。実は以前2匹猫を飼っていたのですが、この両方ともこうしたボール遊びには全く興味を示してくれなかったので、自分的にはやっぱり猫といったらこれだよなと勝手に思っていたり・・。
この後、里親になってくれた方が猫を引き取りに来てくれて、新しいゲージに移されて新居に旅立っていきました。わずか1日ちょっとの猫との生活でしたが、猫に癒されるのはいいんですが、世話に振り回される1日でしたね。
我が家では名前がなく「猫」や「猫ちゃん」としか呼ばれてなかったこの子が元気よく幸せに成長してくれることを願っています。そういえば、どんな名前になったのかな?