逆流性胃炎の為、食道と胃の境界部分が胃液によって炎症がおこっていたのですが、その中にポリープ?腫瘍?が一つ発見され、「胃にはまったく問題なかったんだけど、この食道部分に健康診断の指摘とはまったく別件のおまけが見付かった。」と説明をされ、「このポリープが良性か悪性か生体検査する必要があるからちょっと今から生体採取するから。」と胃カメラになにやらめっちゃ細いワイヤ―を差し込んでいくとカメラの映像にハサミみたいになったワイヤーの先端部分が移る様になって、カメラを調整しながら食道の一部を切り取っていきます。一ヶ所だけかな?っておもっていたのですが、ポリープ周辺も何ヶ所も採取していきます。そして、生体採取が終わった後、このポリープの大きさを図ると・・・30mm~45mmくらいか・・・ちょっと大きすぎるな・・・とつぶやく先生の独り言が・・・
見つかったポリープの形状がぷっくりとした形状ではなく、真ん中が窪んだいびつな形をしていた事、先生や看護師の動きなどから何となく・・・・そういう事か・・・とぼんやりと感じていたのですが、胃カメラの検査が終了して今後の流れの説明を受けた時、「生体検査の結果が一週間後には届くので届いたら電話で連絡させて頂くので、できるだけ早く結果を聞きに来てください。」と言われ、「来週中は・・・。」と言いよどむと、「今後に係る事ですから、無理してでも来てくださいね。」と念押しされ・・・やっぱりそういう事か・・・とさっきよりハッキリと感じながら病院を後にすることに。
検査結果は木曜日に病院に届いた様で、色々仕事の段取りをして月曜日の午後5時過ぎに病院に向かう事に。診察室に通されて、先生から「前置きはなしで結果をお教えします。生体検査の結果・・・・・・食道がん・・・・です。」
自分の家系はハッキリした「癌家系」で両親だけでなく、親戚(血族)の中でかなりの確率で発症した部位は違えど「癌」を告知されています。そんな一族で育ったからか自分も何となく癌になるだろう・・・・とある意味諦め?の気持ちもあって、今入っているがん保険も担当の人に「癌家系だから多分自分も癌になるだろうからがん保険入っとくわ。」みたいな事を言っていた様です。(言った本人はそんな事言った記憶がないのですが・・・)
「腫瘍の大きさから癌が進行していると思われるので、早急に癌治療できる病院を受診してほしい。希望する病院があれば紹介状を用意するけど、できれば今言ったけど早急に受診してほしいという事もあって、三重大医学部付属病院の先生に月曜日に結果を聞きに来るって話をしたら、木曜日の午前11時に先に予約入れておくからって言ってくれているんだど三重大附属病院でいいかな?」
こんな段取りを取ってくれているのに断る理由なんて全くないので、「是非お願いします。」と返答をし、紹介状となにやらCD-ROMを預かって木曜日に三重大医学部付属病院に行く事に。
ただ、病院を出た後、駐車場で奥さんに結果の連絡をしたんですが、自らの口から「食道がんだった。」と家族に告知する気持ちは「癌です」と告知される気持ちよりも何倍も精神的に苦しくて今振り返ってもこの時が一番辛かったなと思います。その後勤め先にも癌だった報告と急遽木曜日に診察の為有給を取らせてほしいと連絡を入れて家路につく事に。
次回に続く・・
その後ちょっと手が空いたりすると頭の中は「癌」の事でいっぱいになってしまうのですが、いかんせん自分の癌のステージがいくつなのかが全く分からない状況なので、すでに手遅れだったらどうしよう・・・とか、あとどれだけ生きられるのかな?・・・とか、がん告知を受けた時より精神的に辛い時間を過ごす事になるのですが、非常に助かったなと思うのは、勤め先が入院前日まで今までと変わらない業務体制をとってくれた事だったります。日々の生活サイクルが全く変わらない状況が精神的にも非常に助かるなんて思ってもなかったのですが、このおかげで入院・手術までの期間を無事過ごす事ができたんじゃないのかなと思っています。